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航空技術が飛躍的な発達を始めた1950年以降、中~高高度を飛行する目標を地上からでも迎撃できるHIMADシステムはその存在価値を高め、防空において必要不可欠な装備となりました。そしてHIMADシステムは高射砲に変わりその地位を確立、現代においてもHIMADシステムは防空の要であり続けています。
当社が開発したウォースネーク中距離地対空ミサイルシステムは、上記のHIMADシステムに分類される拠点防空用の地対空ミサイルシステムです。システムはミサイル発射装置、警戒レーダー装置、目標追跡・ミサイル誘導レーダー装置、射撃指揮装置の4つによって構成されています(運用時にはこれ以外に電源装置などが別途必要)。
ウォースネークは20000m以上の射高を持ち、さらに最大射程距離は50kmを上回ります。この為、高高度を飛行する偵察機や爆撃機と言った高射砲などでは手が出せないような目標を撃墜する事が可能となっています。この優れた射高と射程距離による広範囲防空能力によって軍事的な重要施設や政治中枢施設に敵機を寄せ付けません。
ミサイルの誘導方式には中間誘導に無線指令誘導、終末段階にセミアクティブレーダー誘導方式を採用しました。半世紀近く前に設計されたミサイルではありますが、大型機が目標であれば現代でも通用する高い命中率を誇ります。また、ウォースネークは電子的な妨害を受けた場合も考慮しています。電子的な妨害を受けて誘導が不可能な状況下においても、目標追跡・ミサイル誘導レーダー装置に装備されたTVカメラを利用した光学誘導によってミサイルを誘導可能です(ただし光学誘導はあくまでバックアップであり命中率は低下します)。
ウォースネークは目標の索敵と捕捉に2種類の独立したレーダー装置をします。索敵に特化した設計のレーダーと捕捉に特化した設計の2種類のレーダーを併用する事で、ウォースネークは優れた探知能力と目標の追尾能力を実現しています。さらに2種類のレーダーを併用によって、ある目標にミサイルを誘導している間でももう1つのレーダーによって目標の捜索を実施し続ける事出来ます。
ウォースネークは重要施設と言った拠点の防空を目的に設計されており、自走能力はなく展開や撤収には分解と組み立てが必要になりますが、改修次第で自走化も可能となっています。
-解説-
-型式・派生型-
現在無し