現代の航空戦はAWACSの有無によって大きな差が生じます。それはAWACSが優れたレーダーと僚機の管制能力を備えているからです。AWACSのレーダー情報やそれに搭乗する管制官の指示と言った要素により、味方戦闘機は相手の戦闘機よりも有利に戦闘を進める事が出来ます。しかしAWACSは非常に高価であり、導入、運用出来る国はごく一部となっているのが現状です。この為、AEWとAWACSの中間に位置する航空機として、AEW&Cと言う機種が登場しました。そしてこのAEW&Cに分類されるのが当社の開発したウォーアウル早期警戒管制機です。
ウォーアウルは、高性能なセンサーシステムと優れた通信能力を備えています。これらを駆使する事により、ウォーアウルは平時における領空監視任務を始め、有事の際には僚機の指揮管制、および弾道ミサイル探知と言った任務を遂行可能です。機体は新規開発された専用の物となっており、幅の広い後退翼や燃費に優れた2基ターボファンエンジンによって長時間の滞空が可能な他、巡航速度性能にも優れています。
主たるセンサーとしてウォーアウルはアウルアイ多機能AESAレーダーを装備します。このレーダーは円盤型のレーダーとは異なり全周囲の走査能力はありませんが、一方で円盤型のような機械走査ではない為、常時両側面の2方向を監視する事が可能となっています。また、同サイズの円盤型よりも探知距離、精度共に優れている事も特徴です。
レーダー以外の電子装備としてESMアンテナやRWRをウォーアウルは搭載しています。また、機首下部には弾道ミサイル監視などにも使用できる赤外線センサーを搭載しました。この他にもウォーアウルには曳航式の電波デコイが標準搭載されており、対AWACSミサイルのような長射程ミサイルによる攻撃を受けた場合でも、曳航デコイを使用する事で被撃墜率を大幅に低減します。
秘匿性に優れた高度なデータリンクシステムにも対応しており、上記のレーダーや各種センサーが捉えた情報は友軍機や地上部隊、司令部などの味方にリアルタイム提供します。機内には最大5名の管制官が搭乗します。管制官は大型のタッチパネルディスプレイと小型のサブディスプレイを使用可能であり、煩わしい機器を無くす事で管制官のワークロードを大きく低減します。
-解説-
-対応兵装-
-型式・派生型-
現在無し